③屋外壁面塗装

建物の外壁を塗り替えるタイミングとして、塗膜がチョーキングしているかいないかと言う判断がわかりやすいと思います。黒板に文字などを書くときにチョークを使いますが、チョークを手に持つと白く粉がつきます。
これと同じで、劣化した塗膜を手でなぞるとチョークを持ったときのように白い粉が着付いてくる場合があります。

 

 

これは塗膜が太陽の紫外線のため劣化し粉を吹く状態になるためです。

特に壁面の南側、西側は直射日光が厳しいのでなりやすい。

この症状がでると塗料は
塗り替えてくれ~!!!と悲鳴をあげているのです。

できるだけ早く塗り替えてあげてください。

 

ところでこの粉、実は塗り替えるには非常にやっかいな代物。
まずはこの粉を取ることが大事なんです。

 

① 素地清掃

外壁の場合、前述した塗料が劣化した粉、他にコケや藻が付着している場合があります。
この上に塗料を塗っても、素地と密着していないため剥離につながります。
プロの業者さんはこれを150kgf /㎠以上の水圧のかかる洗浄機を使ってみるみる取っちゃいますが、御家庭ではもしあったとしても4060kgf /㎠のもの。機械の力だけでは落とせません。
ちょっと大変ですが、最初に壁を濡らして、デッキブラシなどでゴシゴシ落としましょう。
せめて汚れのひどいところだけでも。そしてその後洗浄機で洗浄です!
これも我が家のため、長持ちする塗装にするためにがんばりましょう!

乾燥後、下塗り(シーラー)を塗装しましょう。

  

クラック(ひび割れ)がある場合は、その後塗装ののるコーキングを施工。

 

コーキングにもいろいろありますが、ウレタンコーキングや変性シリコンコーキングを使用してください。

決して
シリコンコーキングは使用してはいけませんぞー!!
シリコンコーキングの上には塗料はハジいた状態になり塗装はできませんから~(。┰ω┰。

 

その後お気に入りの色を上塗りしましょう!

ここでワンポイントアドバイス
コーキングをすることで、このクラックからの水の浸入は防げるのですが、上塗りを塗装した後に見ると見事にミミズが這ったようなあとができてしまいます。

これは壁面とコーキングとの
吸い込みの差ができてしまうから。
これは是非避けたいとこなんです。
じゃ、どうするかというと、コーキングを薄く施工した後、

微弾性の下塗塗料
を塗装するんです。

微弾性の下塗材?

シーラーは塗膜の中に浸透して下地を固め吸い込みを抑えます。
一方微弾性の塗料は浸透せず、今ある塗膜の上に普通の膜を作ります。
コーキングと従来ある壁面との吸い込みの差が少なくなるわけです。
吸い込みの差をなくすことが塗装を

美しく仕上げるコツ

ということがここでも出てきましたね~(●^U^●)

 

もうひとつ!(うるさいことばかり言ってすいません・・・)

一回塗りではダメ。
必ず二回塗りしましょう。
前述の通り塗料は劣化すると粉状になりながらも素材を必死に守ります。
一回塗りの膜厚より二倍の膜厚になる二回塗りの方が長くもてることは容易に理解いただけると思います。

 

 

 

 

簡単にまとめますね!

○ 壁面にクラックがない場合

洗浄 → 乾燥 → シーラー → 上塗り(2回)

 

○ 壁面にクラックがある場合

洗浄 → 乾燥 → シーラー → コーキング → 上塗り(2回)

○ 壁面にクラックがある場合(コーキング跡を出したくない場合)

洗浄 → 乾燥 → シーラー → コーキング → 微弾性の下塗塗装 → 上塗り(2回)
(コーキングを山盛りしないでクラックに押し込む感じに施工することがコツです。)


塗装の手順は・・・
そうです!
まずは養生、そして塗りにくいところから塗装!でしたね!(●^U^●)

※塗料の樹脂のグレードは様々。
一般的に、アクリル→ウレタン→シリコン→フッソ

と感じでグレードは上がってきます。もちろん価格も。
ただ、個人的な見解ですが、水性のシリコン樹脂塗料はシリコンの含有率がとても少ないのではないのかと感じざるを得ない場面によく出くわします。